ホームページを公開したいのだけど、サーバー会社がたくさんありすぎてどれを選べばいいのかしら・・・
サーバー選びのポイントについてお伝えしますよ。
サーバーにはLinux系サーバーとWindows系サーバーがあります。WebサイトやWebシステムに使われるサーバーは多くがLinux系サーバーになります。以下で紹介するポイントはLinux系サーバーに関するものです。
ポイント1:データベースは必要?
公開しようとしているホームページがHTML、CSS、JavaScriptのみで作られた静的サイトであればデータベースは必要ありませんのでレンタルサーバー会社の格安プラン等が使えます。しかし、WordPressのようなCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)で作られている場合、データベースが使えるプランが必要になります。Webの現場ではMySQLと呼ばれるデータベースがよく使われています。WordPressの公開にはMySQLが必要だと覚えておきましょう。
ポイント2:どんなプログラミング言語でも使える?
レンタルサーバーでは使えるプログラミング言語が限られています。ほとんどの場合、PHPが使われています。一部、RubyやPythonを使えることがあるかもしれませんが、バージョンが古かったり、機能が制限されていたりします。レンタルサーバーで使える言語はPHPだと覚えておきましょう。
もしJavaやGoといったレンタルサーバーで使用できない言語で作られたシステムを動かしたい場合はレンタルサーバー会社のVPSプランやAmazon Web Service(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)を選ぶ必要があります。しかしこれらのプランやサービスはサーバーの構築から自社で必要なため、インフラの知識のあるプログラマーか、インフラエンジニアの力が必要になります。
WebでできることはほぼPHPで可能です。よほど複雑な機能が必要でない限り、レンタルサーバーで十分でしょう。
ポイント3:FTPとSSHについて
レンタルサーバー会社のプランによっては、FTPアカウントを複数作れないものもあります。もし1つのサーバーで複数サイトを運用したり、ユーザーごとにアカウントを分けたい場合に不便です。FTPのアカウントが複数必要な場合はプランにご注意ください。
プログラマーから「SSHは使用できますか?」と訊かれることがあるかもしれません。SSHとはサーバーにログインするための方式のことです。システムによってはFTPでファイルをアップロードするだけでなく、サーバーにログインして作業が必要になることもあります。もしSSHが必要な場合はそれが可能なプランを選択してください。
ポイント4:バックアップについて
レンタルサーバー会社によってはホームページやシステムのバックアッププランが提供されています。バックアップからシステムを復旧してくれるプランもあります。ホームページの改ざんやシステムの不具合を正常な状態に戻せると安心です。バックアッププランもサーバー選びのポイントです。
なお、VPSやAWS等を選択する場合はバックアップも自社で行う必要があります。
ポイント5:セキュリティーについて
レンタルサーバー会社の場合、サーバーの脆弱性やスパム対策等のインフラ周りのセキュリティーは最低限対応してくれています。一方、VPSやAWS等の場合は自社で対策する必要があります。どちらを選んでもアプリケーションのセキュリティーは自社で対策する必要がありますが、インフラ周りのセキュリティーは高度な知識が必要です。プログラマーが必ずしもインフラのセキュリティーに明るいわけではありませんので、そういう場合はレンタルサーバー会社を選ぶのが無難です。
おわりに
レンタルサーバー会社はできることに制限がある代わりに、バックアップやセキュリティ面でのサポートがあります。VPSプランやAWS、GCPは何でも自由にできますが、自社で運用するコストが大きくかかります。上記のポイントを参考に、自社のシステムやホームページに合ったサーバーをお役立てください。
サーバー選びでお悩みのお客様は弊社までぜひご相談ください。
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